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田崎真珠は生き返るか?
2010-03-08 07:56:45
テーマ:商品とサービス

昨日は装飾品など感情を喚起して売る商品は水物であると書き、その一例として真珠業界を挙げました。
(昨日の記事はこちら 。)


不況の影響を受けた真珠業界ですが、日本における真珠業界の代表企業である田崎真珠もその例外ではありません。

2005年から最終赤字を続けていた当社は、2008年10月に投資ファンドであるMBKパートナーズの傘下に入り、創業家社長であった田崎氏は退任しました。

当社は真珠の養殖から加工、卸、販売までを行なうことを強みとしてきた企業ですが、養殖設備を持っていることが不良在庫の原因となり、最終的には100億円を超える在庫処理損を計上し、売上もピーク時の400億円から半分以下になるなど、かなり厳しい状況に置かれています。

田崎真珠の役員の方と知り合いのため、ファミリーセールの招待状をもらったことがあります。半額程度で売られてはいるのですが、商品にシニアな感じが滲み出ており、なかなか20~30代では購入しづらい感じがありました。

実際に田崎真珠の顧客は50代が中心となっています。


そうした中、2009年1月にはフェンディ・ジャパンのCEOでクリスチャンディオール・ジャパンのCEOも務めた田島氏が社長に就任し、同年に450名の希望退職を実施するなど、リストラを進めてきました。

また新経営陣はブランド名を“TASAKI”に統一し、ニューヨークの気鋭デザイナーであるタクーン・パニクガル氏をクリエイティブ・ディレクターに招聘し、ブランドの若返りを目指しています。


タクーン氏がプロデュースした商品は、4月中旬のTASAKI銀座本店のリニューアル時から販売されるようですが、新生“TASAKI”が狙う30代にどれぐらい訴求していくことができるのでしょうか。
(なお、TASAKI銀座本店のファサードデザインは、ルイ・ヴィトンやディオール、ヨーガンレールの店舗デザインを手がけた乾久美子氏です。)

リストラによる収益改善は成功すると思いますが、一度歳をとってしまったブランドが、経験豊かな経営陣とクリエイティブ・ディレクターの右脳の力でどこまで若返ることができるか、注目しています。